店舗でキャッシュレス決済を導入するときに人気のサービス「Airペイ(エアペイ)」は、実店舗なしでも導入できますが、イベントなど屋外で利用したい場合には注意点もあります。
この記事では店舗を持たない場合のエアペイの申し込み方法や注意点を紹介します。
エアペイは実店舗がなくても導入できる!
エアペイは実店舗がない場合でも以下のような業態で導入できます。
・出前、デリバリー
・移動販売車(キッチンカー)や屋台を利用した販売
・タクシー
・展示会、イベントでの販売
・出張サービス(トイレ、水回り修理、エアコン取り付けなど)
エアペイの申し込み画面では実店舗の有無が聞かれますが「はい」と答えて先に進めばOKです。
エアペイは店舗がないと審査が厳しくなる?
エアペイは実店舗がないと審査が厳しくなると噂で聞くこともありますが、それは誤解であり、実店舗の有無は審査には直接影響はありません。
エアペイの審査において重要なことは、事業を行っているという実体を確認できるということ。架空の商売で契約がされないように実体の確認は厳密に行われています。
事業を行っている方であれば、営業許可証や営業のために必要な免許、移動販売であれば移動販売に利用しているキッチンカーの写真など、営業していることを証明できれば問題ありません。
一方でそのような事業を行っている証拠を提出できない場合は審査には通りづらくなる可能性があります。
店舗なしでエアペイの審査に落ちたらどうする?
店舗を持たない事業でエアペイに申し込み審査に落ちてしまった場合は、問い合わせ窓口からどのような書類等を提出すればいいかを確認し、提出をするようにしましょう。
これらの書類を用意してもだめな場合、または書類が用意できない場合は、エアペイではなく別の決済サービスである「Square(スクエア)」を利用するのがおすすめです。
スクエアのほうが事業実績がなくても審査に通りやすく、申請時は書類提出が不要なのでスムーズに契約まで済ますことができます。
Airペイよりも対応決済は少ないものの、主要決済はすべて対応していますので、使う上で不便に感じることはありませんし、端末も利用シーンにあわせたものを選べるのでエアペイよりも使いやすいといえます。
実店舗なしでエアペイを申し込みする方法
エアペイの申し込みは以下の手順で進めます。
次の画面に進むと2つの質問が表示されますので、それぞれ回答し、申込みをはじめるを押して次へ進みます。
AirIDを持っていない場合は画面の左側からIDの発行、持っている場合は画面右側からログインします。
AirIDの登録はメールアドレスの登録→認証キーの入力→アカウント情報の入力と進めるだけです。
申し込み時に必要となる情報は以下の3点です。
- 契約者情報
- 店舗情報
- 口座情報
口座情報に関して、個人なら契約する本人名義の口座、法人であれば法人名義の口座を登録するようにしてください。
店舗がない場合は利用形態では「店舗以外で利用」を選び、実店舗の有無では「なし」を選択します。審査の厳しさに実店舗の有無は関係ありません。虚偽で申請した場合、後々問題になりかねませんので正確に回答するようにしましょう。
必要な書類は以下の3点です。
- 本人確認書類or法人確認書類
- お店や業種に応じた免許証や許可証
- 店舗確認書類(お店のHPなどのURLがあれば不要)
この3点をjpeg、PNG、PDFのいずれかの形式でアップロードすれば申し込みは完了です。
それぞれの書類の詳細
本人確認書類or法人確認書類
■個人
運転免許証or健康保険証
■法人
登記簿謄本
お店や業種に応じた免許証や許可証
・飲食店営業許可証
・動物取扱業登録証
・美容所開設届出済証
・医師免許
・古物取扱許可証
・住宅宿泊事業者 届出番号の通知書
など 業種に応じて
店舗確認書類
■開店済みの場合
看板や入り口がわかる写真
建物全体がわかる外観写真
商品やサービスがわかる内観写真
店舗名や住所、電話番号がわかる資料
商品やサービスのメニュー料金表
■開店はまだだが店舗はある
看板や入り口がわかる写真
建物全体がわかる外観写真
商品やサービスがわかる内観写真
店舗名や住所、電話番号がわかる資料
商品やサービスのメニュー料金表
■開店していない
賃貸仮契約書orオープン広告or求人広告
店舗名や住所、電話番号がわかる資料
商品やサービスのメニュー料金表
■イベント出店や屋外販売など店舗がない場合
事務所入り口写真
事務所のビルや建物全体がわかる外観写真
商品やサービスがわかる内観写真
店舗名や住所、電話番号がわかる資料
イベントや商品内容、料金、販売方法がわかる資料
審査結果はAirIDに登録したメールアドレス宛に送られてきます。
だいたい3日ほどで審査は完了しますが、混雑している場合は2週間程度かかる場合もあります。
実店舗なしでエアペイを利用する場合の注意点
ここからは実店舗なしでエアペイを利用する場合の注意点や知っておきたいことを紹介していきます。
気になるものを確認してみてください。
キッチンカーやイベントなどで追加で利用する場合は別途申し込みが必要
店舗を持っておいてすでに店舗ではエアペイを利用しており、新たにキッチンカーやイベントなどでもエアペイを使いたいという場合は別途申し込みをする必要があります。
つまり店舗用とキッチンカー用は分けてそれぞれ契約する必要があるということ。
店舗用のものをキッチンカー用でも使うことはできないので注意しましょう。
店舗では使えた決済が使えない場合がある
エアペイ店舗以外で利用する場合は、「特定の一箇所のみで使用する」場合と「複数の場所で利用する場合」で、複数の場所で使用する場合は電子マネー決済の利用ができなくなります。
特定の一箇所で使用 | 特定のイベント会場や場所が固定の屋台・キッチンカーなど |
複数の場所で使用 | 複数のイベント会場で利用する、日によってキッチンカーの場所が変わるなど |
場所ごとに契約をするという方法もありますが、それぞれ契約する手間が必要なほか、契約ごとにカードリーダーを用意しなければいけなかったり、利用を始めたあとのアカウントの管理も煩雑になるのであまりおすすめできません。
一部キャンペーンが対象外になる
エアペイでは現在新規申し込みでiPadとカードリーダーが無料になるキャンペーンを実施しています。
ただしこちらのキャンペーン、実店舗がない場合はiPadが無料の対象になりません。
しかしながら20,000円以上するカードリーダーは無料になりますので、お得かお得ではないか?と聞かれたらお得であることは間違いありません。
カードリーダーが無料になるキャンペーン申し込みは公式ページのキャンペーンページを下にスクロールした方にあるので確認してみてください。
まとめ
エアペイは実店舗なしでも導入でき、色々なキャッシュレス決済に対応ができます。
店舗を持たないからと審査が厳しくなることもなく、通常通りの審査ですので、審査に必要になるものを用意し申し込みをすればOK。
ただし事業の運営実態を証明できないと審査に通りづらくなる可能性はありますので、事業を始める前からキャッシュレス決済対応の準備も進めておきたいということであればスクエア導入を検討するのがおすすめです。
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