「ネットショップを始めたいけれど、売れるかわからないうちに月額料金を払うのは不安」。初めてオンライン販売に挑戦するなら、固定費を抑えて試せるサービスから選びたいですよね。
初期費用・月額料金0円で始められるオンラインショップサービスとして、BASE・STORES ネットショップ・Square オンラインビジネスが候補になります。ただし、無料なのは基本のショップ開設・維持費であり、商品が売れると決済手数料などが発生します。
・購入者向けアプリも販売経路として使いたい:BASE
・複数の支払い方法を用意し、固定費なしで始めたい:STORES
・Squareの実店舗決済とネット販売をまとめたい:Square オンラインビジネス
この記事では、無料プランの料金・得意な使い方・制限を比較し、同じ売上でもどれくらい費用が変わるかを計算します。「無料で作れるか」だけでなく、「販売を続けやすいか」まで考えて選んでみてください。
※料金・機能の確認日:2026年10月4日。通常料金を比較しており、期間限定キャンペーンは含みません。決済方法・契約条件・追加機能によって費用は異なります。
無料で使えるオンラインショップサービス3選を比較
ここでは、無料体験が終わると有料になるサービスではなく、無料プランでショップを公開・運営できる3サービスを比較します。いずれもショップ作成機能があり、単に支払い用URLだけを発行するサービスとは役割が異なります。
| サービス・無料プラン | 初期費用・月額料金 | 販売時の主な手数料 | 選ぶポイント |
|---|---|---|---|
| BASE スタンダード | 0円・0円 | 通常のWeb注文は合計6.6%+40円/注文 | PAY IDアプリという販売経路や拡張機能を活用したい |
| STORES ネットショップ フリー | 0円・0円 | 5.5%。一部の決済方法は6.5% | テンプレートでショップを作り、多様な決済を用意したい |
| Square オンラインビジネス フリー | 0円・0円 | オンライン決済3.6% | Squareの実店舗運営とネット販売を組み合わせたい |
BASEの6.6%は、決済手数料3.6%とサービス利用料3%の合計です。PayPay・Amazon Pay・PayPalでは1%が加算され、通常のWeb注文でも合計7.6%+40円となります。PAY IDアプリ経由の注文は別体系で、3.6%+40円にサービス利用料5.9%がかかります。
STORESのフリープランで6.5%となるのは、PayPal、あと払い(ペイディ)、atone、楽天ペイ、PayPay残高、Amazon Pay、キャリア決済です。決済方法を変えても同じ手数料、というわけではありません。
表の手数料には、売上金の振込費用、送料、梱包資材、有料テンプレート、追加アプリなどは含みません。無料プランでも、これらを含めた総額で比較しましょう。
いろは私なら、まず「月額0円」で候補を絞り、その後に客単価・注文数・使いたい決済方法を当てはめます。無料プラン同士でも、販売後に残る金額は変わります。
BASE・STORES・Squareの特徴と向いている使い方
料金だけで決めると、必要な支払い方法や在庫連携が使えず、後からやり直すことがあります。ここでは、販売の仕方に合わせて各サービスの特徴を整理します。
BASE|購入者向けアプリや拡張機能を活用したい人
BASEは、スタンダードプランなら初期費用・月額料金0円でネットショップを始められます。クレジットカード、コンビニ決済、銀行振込、キャリア決済などに加え、PayPay・Amazon Pay・PayPalも案内されています。
購入者向けのPAY IDアプリがあり、自分のショップURLへの集客だけでなく、アプリも販売経路として考えられるのが特徴です。ただし、掲載すれば自動的に売れるとは限りません。商品写真・説明・SNSなどでの発信は、自分で整える必要があります。
販売方法や運営に必要な機能をAppsで追加する使い方もできます。拡張機能やデザインには有料のものもあるので、「無料プランだから追加機能も全部無料」とは考えないようにしましょう。
注意したいのは、手数料に注文ごとの40円が含まれることです。客単価が低く、注文数が多い場合ほど負担率が上がります。また、PAY IDアプリ経由と通常のWeb注文では手数料が違うため、売上の経路も確認してください。
STORES|多様な支払い方法を用意して小さく始めたい人
STORES ネットショップは、テンプレートを使ってショップを作れるサービスです。フリープランは月額0円で、カードやコンビニ決済、銀行振込などの手数料は5.5%。PayPay残高やAmazon Payなど一部の方法は6.5%です。
ショップの見た目を整え、複数の支払い方法からお客様に選んでもらいたい場合に候補になります。通常の手数料体系に注文ごとの40円のような固定額がないため、低価格商品を販売する場合にも比較しやすいでしょう。
一方、STORESレジとの在庫共有など、実店舗とまとめて管理するための機能は有料プランの条件を確認する必要があります。同じSTORESのサービスでも、登録するだけで無料の在庫連携が使えるとは限りません。
売上が増えたら、スタンダードプランとの費用比較もできます。現在は年契約で月額3,300円、月契約で3,960円(税込)で、ネットショップの手数料は3.6%または4.6%です。固定費を増やす前に、手数料の削減額と必要機能を比較しましょう。
Square|実店舗の会計とオンライン販売をまとめたい人
Square オンラインビジネスは、フリープランでネットショップを作成・公開でき、オンライン決済の手数料は3.6%です。すでにSquareで店舗の決済やPOSレジを使っている場合には、オンライン販売も同じサービスで管理する選択肢になります。
商品販売に加え、店舗受取や発送などの設定ができます。店頭とネットで同じ商品を販売するなら、商品・在庫管理をまとめられる点を確認してみてください。必要な受取方法や運用条件が無料プランで使えるかも、導入前に確かめましょう。
注意点は、無料プランでは独自ドメインの接続やSquareのロゴ非表示に対応していないことです。また、オンライン決済はカードや対応環境でのApple Pay・Google Payなどが中心で、店舗のPayPay・交通系電子マネー対応をオンラインへそのまま当てはめることはできません。
ショップ作成までは必要なく、SNSで支払い用URLだけを送りたいならSquare リンク決済も候補です。請求書との使い分けや具体的な設定手順は、こちらの記事で解説しています。


カラーミーショップも無料プランがあるが、決済の固定費に注意
カラーミーショップにも初期費用・月額基本料金0円のフリープランがあります。HTML・CSS編集などもできますが、決済代行会社GMOイプシロンとの契約が必要で、決済やオプションの条件を別に確認する必要があります。
公式ヘルプでは、フリープランでクレジットカードを利用する場合、3Dセキュアの契約が必須で、月額1,000円(税抜)がかかると案内されています。そのため、カード決済まで月額固定費なしで使いたい場合は、基本料金の「0円」だけで判断しないでください。
料金ページとヘルプでは手数料の税表示にも違いが見られるため、利用する決済方法の税込手数料と本人認証費用を、申込画面や問い合わせで確認するのが確実です。デザイン編集などを重視する場合の追加候補として比較しましょう。
無料プランでも費用は違う|売上・客単価で計算しよう
手数料率だけでは、実際の負担を比較しにくいことがあります。月の売上と注文件数を使って計算すると、注文ごとの固定手数料も含めて判断できます。
月10万円・20注文の場合の販売手数料
決済対象の売上総額が月100,000円、20注文、1注文あたり5,000円の場合を考えます。BASEは通常のWeb注文・追加1%のない決済、STORESは5.5%の決済、Squareはフリープランのオンライン決済という条件です。
| サービス | 計算式 | 月の販売・決済手数料 |
|---|---|---|
| BASE | 100,000円×6.6%+40円×20注文 | 7,400円 |
| STORES | 100,000円×5.5% | 5,500円 |
| Square | 100,000円×3.6% | 3,600円 |
これは料金体系を比較するための試算です。振込費用、配送・梱包費、追加サービス、返金や取引ごとの端数処理は含んでいません。また、対応決済や機能が違うため、数字だけでサービスの優劣が決まるわけではありません。
BASEでは、1注文あたりの固定40円は、客単価1,000円なら4%相当、5,000円なら0.8%相当です。低価格の商品を多く扱う場合は、送料を含む注文総額と注文件数まで確認してください。
売上の振込費用と入金日も比較する
売れた金額が、そのまま銀行口座に入るわけではありません。BASEは通常の振込申請ごとに250円がかかり、申請額が20,000円未満なら事務手数料500円も発生します。少額を何度も引き出すと、販売時以外の費用も積み重なります。
STORES ネットショップは、通常は月末締め・翌月末払いで振込手数料275円です。手数料控除後の入金額が10,000円未満の場合は設定により繰越となり、少額でも振り込む設定では事務手数料275円が追加されます。早期入金のオプションには別料金があります。
Squareも入金日は登録口座や入金方法によって変わります。通常の自動入金と有料の即時入金などを区別し、仕入れや送料の支払いに間に合うかを確認しましょう。


売上が伸びたら有料プランのほうが安い場合もある
無料プランは売上が少ない時期の固定費を抑えやすい一方、販売が増えると有料プランの低い手数料が有利になることがあります。目安は「月額料金÷手数料率の差」で計算できます。
たとえばSTORESで5.5%から3.6%へ変わる場合、差は1.9ポイントです。年契約の月額3,300円なら、3,300円÷0.019=約173,684円。月商約17.4万円が、月額料金と手数料差だけを比べた分岐点になります。月契約3,960円なら約20.9万円です。
ただし、年契約は月々支払っても契約期間が1年です。繁忙期だけの売上で判断せず、年間の売上見込みや必要機能も比較してください。これはSTORES内のプラン比較であり、他サービスへの乗り換えが必ず得になるという意味ではありません。
無料ネットショップで失敗しない選び方と開設手順
初めてなら、必要な条件を確認したうえで、代表的な商品を少数登録して試すのがおすすめです。デザインを作り込む前に、会計・発送・在庫確認まで使いやすいかを確かめましょう。
無料で使える機能と、追加費用がかかる条件を分ける
| 確認項目 | 導入前に見るポイント |
|---|---|
| 商品・配送 | 色・サイズ、予約販売、デジタル商品、送料設定などが販売方法に合うか |
| 支払い方法 | 客層が使う決済に対応するか。その決済の手数料はいくらか |
| デザイン・URL | 独自ドメイン、ロゴ非表示、希望のテンプレートが有料にならないか |
| 実店舗との連携 | POSレジ・在庫共有が使えるか。有料プランや追加サービスが必要か |
| 運営・移行 | 受注確認、発送通知、データ出力、問い合わせ方法を確認できるか |
「スマホで作成できる」と「スマホだけで全作業を快適に行える」も別です。画像の加工や大量の商品登録は、パソコンがあったほうが進めやすい場合があります。普段使う端末で確認してください。
ショップ開設と集客は別に準備する
ショップを公開しても、すぐにお客様が訪れるとは限りません。SNS、実店舗の案内、既存のお客様への紹介など、どこから見てもらうかを決めておきましょう。
商品ページには、用途・素材・サイズ・納期・使い方など、購入前に知りたい情報を具体的に載せます。サービス選びで迷い続けるより、商品写真や説明、配送条件を整えるほうが購入の不安を減らせる場面もあります。



私なら、まず3〜5商品でショップを作り、スマホで「商品を探す→カートに入れる→送料を見る」まで確認します。使いにくい部分は、全商品を登録する前に直しておきたいですね。
公開前に、販売条件と受注後の流れを整える
- 販売条件を整理する:商品、価格、在庫、送料、発送時期、返品・キャンセル条件を決める。
- 無料プランを選んで登録する:無料体験と継続無料のプランを区別し、決済の申請・本人確認などを進める。
- 代表的な商品を登録する:画像・説明・価格・バリエーションを入力する。
- 必要な表示を整える:特定商取引法に基づく表記や返品条件、問い合わせ先などを確認する。
- 購入画面と運営操作を確認する:送料・支払い方法・受注通知・発送処理が想定どおりか確認する。
- 公開して案内する:SNSや店頭で紹介し、閲覧・注文・問い合わせを見ながら改善する。
ネット販売でも、販売者情報や価格、支払い・引渡し時期、返品条件などの表示が必要です。住所・電話番号の非公開機能を使う場合も、氏名を含む必要事項がすべて不要になるわけではありません。サービスの設定案内と消費者庁の通信販売ルールに沿って準備しましょう。
無料で使えるオンラインショップについてよくある質問
初めて選ぶときに迷いやすい、料金・個人利用・運営方法に関する疑問に回答します。
- 完全無料でネットショップを運営できますか?
-
初期費用・月額基本料金0円で運営できるプランはありますが、商品が売れると決済手数料などが発生します。配送・梱包・振込・追加機能も含め、販売にかかる費用を確認してください。
- BASE・STORES・Squareではどれが安いですか?
-
今回比較した無料プランの通常条件では、Squareのオンライン決済は3.6%です。ただし、対応決済・機能・振込費用が異なります。BASEは注文ごとの固定額と販売経路、STORESは支払い方法の違いも含めて比較しましょう。
- 個人でもオンラインショップを開設できますか?
-
個人で利用できるサービスがあります。ただし、年齢・本人確認・販売商材・決済審査などの条件はサービスごとに異なります。個人での販売でも、必要な販売者情報や返品条件の表示を準備してください。
- 無料プランでもPayPayに対応できますか?
-
BASEやSTORESでは対応が案内されていますが、通常のカード決済と手数料が異なります。BASEの通常Web注文では合計7.6%+40円、STORESフリーのPayPay残高は6.5%です。利用条件と実際に表示される支払い方法を確認してください。
- 無料プランから有料プランに変える目安はありますか?
-
月額料金を、無料・有料プランの手数料率の差で割ると費用面の目安を計算できます。必要な機能、注文件数、年間売上、契約期間も合わせて判断し、一時的な売上だけで年契約を決めないようにしましょう。
- カラーミーショップのフリーならカード決済も月額0円ですか?
-
ショップの月額基本料金は0円ですが、公式ヘルプではカード決済に必要な3Dセキュアに月額1,000円(税抜)がかかると案内されています。決済契約や有料オプションを含めた総額を確認してください。
- ネットショップを作らず、SNSだけで支払いを受け付けられますか?
-
Square リンク決済などで支払い用URLを作り、SNSやメールで共有する方法があります。商品一覧・カート・配送管理を備えたショップを作る方法とは異なるため、商品数や受注後の作業に合わせて選びましょう。
無料で始めて、売上と必要機能に合わせて選び直そう
無料のオンラインショップを選ぶなら、BASE・STORES・Squareを、販売方法と費用の両方で比較するのがおすすめです。購入者向けアプリも使いたいならBASE、複数の決済を用意したいならSTORES、Squareの実店舗運営とまとめたいならSquareが候補になります。
まずは、客単価・月の注文件数・利用したい支払い方法を当てはめ、必要な機能を無料で使えるか確認してください。候補が決まったら少数の商品で操作を試し、商品説明・送料・販売条件を整えて公開しましょう。
売上が伸びたら、有料プランを含む総費用を見直す時期です。無料にこだわり続けるより、利益と日々の作業のしやすさを基準に選ぶと、長く運営しやすいショップになります。


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