キャッシュレス決済は利用者が増えており、色々とあるキャッシュレス決済の中でも、便利さやスマホで簡単に利用できるという点や、PayPayをはじめとするQRコード決済はキャンペーンを定期的に実施することから、QRコード決済は利用者が増え続けています。
人気のキャッシュレス決済手段ですので、店舗でも導入をしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、QRコード決済を導入するならどれがおすすめなのか、QRコード決済を導入するメリットやデメリットと合わせて紹介します。
QRコード決済とは?
そもそもQRコード決済とは、QRコードをスマホで読み取ることによって設定された銀行口座やクレジットカードから購入分の金額が引き落とされる仕組みになっています。
日本では次のようなQR決済コード決済が人気を集めており、複数のQRコード決済を利用している方も少なくありません。
・PayPay
・楽天Pay
・auPAY
・d払い
・メルペイ
中でもPayPayは利用者数が最も多いQRコード決済となっています。
またQRコード決済は中国でも浸透しており、Alipay、WeChat Payが大きなシェアを持っています。
そのため、いずれかの決済手段に対応することで、インバウンドでの利用にも対応ができるようになり、売上の拡大を見込むことができます。
店舗でQRコード決済を導入するメリット
QRコード決済を導入するメリットは、以下の通りです。
それでは、QRコード決済を導入するメリットについて紹介します。
売上が上がる可能性が高い
最近は現金を持ち歩かない方も増えているため、キャッシュレスに対応することで、顧客の取り逃しを防ぐことができます。
またQRコード決済は事業者によって様々なキャンペーンが開催されていることもあり、キャンペーンが行われている期間中はお客様の増加が見込めるでしょう。
例えば「PayPayの30%還元」「au PAYの20%還元」などのキャンペーンがありますが、キャンペーン期間中は買い物や飲食をする人が増えるだけではなく、還元があるからという理由で支払い金額が上がる方も少なくありません。
自分たちで特にキャンペーンを実施しなくても、QRコード決済事業者がキャンペーンを実施してくれますので、手間なく売上げアップを見込めるのもメリットと言えるでしょう。
釣銭を用意する必要性がない
QRコード決済を導入することによって、釣銭を用意する必要性が無くなります。
釣銭の用意には手間や時間もかかりますし、銀行での両替の手数料も発生します。また渡す釣銭を間違えるなど人為的なミスが発生する可能性があります。
QRコード決済を導入すれば現金に関するクレームが発生する機会が減りますし、締め作業で現金を数える手間も減りますので、人件費削減につながる場合もあります。
導入費用が安い
クレジットカード決済や電子マネーでの決済は専用端末を導入しなければ利用できないことも多いですが、QRコード決済はQRコードを掲示するだけで利用できます。
掲示するQRコードもQRコード事業者に申し込みをして審査に通れば、店舗に送ってもらえますので出費0で導入できるのがメリットです。
決済手数料が安い
クレジットカードや電子マネーと比較したときに、決済手数料が安い傾向にあるのもQRコード決済のメリットです。
QRコード決済の中で最も普及している「PayPay」の決済手数料は1.60%~1.98%となり、クレジットカードは3~5%程度、電子マネーは3%程度ということを考えると、決済手数料が安いことがわかります。
導入費用も0円で決済手数料も安いため、店舗側への負担が少なく利用でき、顧客にとっても美味しいキャンペーンがあるQRコード決済は今後も浸透が続いていくと考えられますので、導入しておいて損はないでしょう。
店舗でQRコード決済を導入するデメリットは決済手数料
一方、QRコード決済を導入するデメリットは「決済手数料」です。
これまで現金で管理していたお店にとって、決済手数料はこれまで発生していなかった費用です。
売上(利用金額)に対して2.0%程度の手数料が発生してしまいますので、売上高によっては大きな出費となることも考えられます。
しかしながら、キャッシュレス決済は普及が進んでおり、スマホもほとんどの方が持つようになった今、現金を持ち歩かない人も増えているのが現状です。
このような現代においては、キャッシュレス決済を導入していないことにより、顧客が買い物ができないとなる機会も発生が考えられます。
選ばれる店、新しく来てもらえる店になるためのキャッシュレス化は避けられない道ともいえますので、導入費用や決済手数料が安いQRコード決済から検討するのがおすすめです。
QRコード決済はクレジットカードや電子マネーと比較すると決済手数料が安い場合や、別途読み取り機器を用意する必要がないため、キャッシュレス決済の中では最も導入しやすいです。
QRコード決済の導入比較
主要なQRコード決済の比較一覧表は、以下の通りです。
PayPay | auPAY | d払い | 楽天ペイ | メルペイ | LINEPay ※加盟店新規募集停止中 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ユーザー数 | 2021年9月時点:4,230万人 | 2021年9月時点:3,460万人 | 2021年9月時点:3,943万人 | 非公開 | 2021年9月時点:1,000万人 | 2021年9月時点:4,000万人 |
決済手数料 (税込) | 1.76%~2.178% | 2.86% | 2.86% | 3.24% | 2.86% | 1.98% |
入金サイクル | ・月1回 ・都度 | ・月1回 ・月2回 ・最短翌々営業日 | ・月1回 ・月2回 | 翌営業日に入金 | ・即日入金 ・月1回 | ・即日入金 ・月1回 |
振込手数料 (税込) | 無料(PayPay銀行のみ、他行は220円) | 無料 | 無料(1万円以下の入金は200円) | 無料(楽天銀行のみ、他行は330円) | 無料(10万円以下の入金は200円) | 250円(税込) |
備考 | PayPay導入でLINEPayも対応可 | – | d払い導入でメルペイも対応可 | – | メルペイ導入でd払いも対応可 | PayPay導入で対応可 |
公式サイト | https://paypay.ne.jp/store/ | https://biz.aupay.wallet.auone.jp/ | https://service.smt.docomo.ne.jp/keitai_payment/corporation/shop.html | https://pay.rakuten.co.jp/business/ | https://www.merpay.com/merchant/ | https://pay.line.me/portal/jp/business/payment-service |
ここからは次の項目別でQRコード決済サービスを比較していきます。
QRコード決済をユーザー数で比較
PayPay | auPAY | d払い | 楽天ペイ | メルペイ | LINEPay ※加盟店新規募集停止中 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ユーザー数 | 2021年9月時点:4,230万人 | 2021年9月時点:3,460万人 | 2021年9月時点:3,943万人 | 非公開 | 2021年9月時点:1,000万人 | 2021年9月時点:4,000万人 |
公式サイト | https://paypay.ne.jp/store/ | https://biz.aupay.wallet.auone.jp/ | https://service.smt.docomo.ne.jp/keitai_payment/corporation/shop.html | https://pay.rakuten.co.jp/business/ | https://www.merpay.com/merchant/ | https://pay.line.me/portal/jp/business/payment-service |
主要なQRコード決済のユーザー数は、上記の通りでPayPayが最もユーザー数が多いです。
ユーザー数が多いということは、多くの方の利用する決済に対応できるということです。
どれか1つを導入するということであれば、ユーザー数が多いQRコード決済であるPayPayを選んでおけば間違いありません。
決済手数料で比較
PayPay | auPAY | d払い | 楽天ペイ | メルペイ | LINEPay ※加盟店新規募集停止中 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決済手数料 (税込) | 1.76%~2.178% | 2.86% | 2.86% | 3.24% | 2.86% | 1.98% |
公式サイト | https://paypay.ne.jp/store/ | https://biz.aupay.wallet.auone.jp/ | https://service.smt.docomo.ne.jp/keitai_payment/corporation/shop.html | https://pay.rakuten.co.jp/business/ | https://www.merpay.com/merchant/ | https://pay.line.me/portal/jp/business/payment-service |
決済手数料ではPayPayが最も安く1.76%(税抜1.60%)~で利用できます。
クレジットカードや電子マネーの決済手数料は3%程度からに設定されているものが多いため、1%~2%台の決済手数料で利用できるのは大きな魅力と言えます。
PayPayは初期登録費用や準備物などすべて無料で提供されますので、0円で利用開始できるのもおすすめできる点です。
入金サイクルと手数料で比較
キャッシュレス決済サービスの比較を行う上で重要なのが入金サイクルと手数料です。
キャッシュレス決済は売上と同時に手元にお金が入るわけではないため、なるべく早い入金サイクルのほうが黒字倒産の可能性を下げることができます。
また売上金入金にかかる振込手数料が少ないほど、手元に残るお金も増えるので確認しておく必要があります。
PayPay | auPAY | d払い | 楽天ペイ | メルペイ | LINEPay ※加盟店新規募集停止中 | |
---|---|---|---|---|---|---|
入金サイクル | ・月1回 ・都度 | ・月1回 ・月2回 ・最短翌々営業日 | ・月1回 ・月2回 | 翌営業日に入金 | ・即日入金 ・月1回 | ・即日入金 ・月1回 |
振込手数料 (税込) | 無料(PayPay銀行のみ、他行は220円) | 無料 | 無料(1万円以下の入金は200円) | 無料(楽天銀行のみ、他行は330円) | 無料(10万円以下の入金は200円) | 250円(税込) |
公式サイト | https://paypay.ne.jp/store/ | https://biz.aupay.wallet.auone.jp/ | https://service.smt.docomo.ne.jp/keitai_payment/corporation/shop.html | https://pay.rakuten.co.jp/business/ | https://www.merpay.com/merchant/ | https://pay.line.me/portal/jp/business/payment-service |
入金サイクルで見てみると、楽天ペイとメルペイは即日入金に対応しているため、他サービスよりも優れてることがわかります。
また振込手数料についても楽天ペイとメルペイは無料ですので、入金サイクルと振込手数料を重視する方におすすめのサービスと言えます。
一方、決済手数料で最も優れていたPayPayをみてみると手数料無料の入金の場合は月に1回の入金となります。
しかし任意のタイミングでの都度入金を利用する場合も、PayPay銀行への振込の場合は22円で利用できるため、あまり手数料の金額を考えずに利用ができるでしょう。
QRコード決済の導入する2つの方法
QRコードの導入方法は、それぞれのQRコード決済に個別で申し込む方法と、キャッシュレス決済代行サービスを利用する方法の2種類があります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
QRコード決済に個別で申し込み | ・決済手数料が安い ・機器の導入が費用 (管理用にスマホまたはPCがあれば利用可) | ・複数の決済を利用したい場合は、個別に申し込みする必要がある ・決済サービスごとに売上、入金の管理が必要 |
キャッシュレス決済代行サービスで申し込み | ・一括で複数の決済(QRコード、クレジットカード、電子マネー)に対応できる ・クラウドPOSと連携しやすい | ・個別でQRコード決済サービスを利用するよりも決済手数料が高くなる |
それぞれの導入方法の特徴やおすすめの方を詳しく紹介します。
QRコード決済は決済の読み取り方法で「ユーザースキャン方式」と「ストアスキャン方式」に分けられます。この違いや選び方を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
QRコード決済に個別で申し込み
一つ目の方法は、それぞれQRコード決済に個別で申し込む方法です。例えばPayPayであればPayPayに直接申し込みをする形です。
こちらは自分でQRコード決済を提供している事業者に加盟店の申請を行うことで、自店舗等でQRコード決済ができるようになります。
次に紹介する決済代行サービス経由で申し込みをする場合と比較して、決済手数料が安くなることが特徴です。
また別途機器を導入しなくても、店舗にQRコード決済が印刷された立て札やシールをおくことで決済に対応できるのも魅力の1つです。(シールなどの必要となるキットは審査通過後に各社から提供されます。)
一方で複数のQRコード決済に対応したい場合は、都度申し込みをする必要があるため、申し込みの手間が発生するほか、売上や入金の管理も煩雑になることがデメリットとなります。
キャッシュレス決済代行サービスで申し込み
QRコード決済に対応する2つ目の方法がキャッシュレス決済代行サービスを利用する方法です。
決済代行サービスは、決済代行会社が事業者とQRコード決済事業者の間に立って決済手続きなどを代行してくれるのが特徴です。
AirペイやSquare、ステラパック、スマレジPAYGATEなどのサービスがあり、それぞれQRコード決済だけではなく、クレジットカード決済、電子マネー決済にも対応できることが特徴です。
多くのキャッシュレス決済代行サービスでは、QRコード決済の手数料は3.24%程度と設定されているため、直接QRコード決済サービスに申し込みをするよりも決済手数料が高くなることがデメリットとなります。
しかしながら、一度の申し込みで複数のQRコード決済に対応でき、クレジットカードや電子マネーにも対応できることに加えて、売上管理、入金管理も一括でできることは大きな魅力です。
またクラウドPOSとの連携がしやすいため、売上管理のほか、在庫管理などもしやすいのもメリットといえます。
キャッシュレス決済代行サービスは複数ありますが、中でもおすすめなのはAirペイ(エアペイ)です。
Airペイはほかのサービスと比較して決済手数料が低めに設定されているほか、導入のために必要な機器も無料。月額利用料もないため、決済手数料のみで利用ができます。
サポート体制も優れているため、キャッシュレス決済導入が初めての店舗運営者様にもおすすめできるサービスです。
おすすめQRコード決済比較まとめ
QRコード決済サービスはそれぞれに特徴がありますが、どれか1つを選ぶならユーザー数が最も多く、決済手数料が安いPayPayを選ぶのがおすすめです。
PayPayは個人事業主やイベント出店者、店舗を持たない方でも導入できる点も優れています。
最短1週間程度で導入でき、都度入金にも対応していますので、数あるキャッシュレスサービスの中でも、最も導入しやすく、店舗側の負担が少ないキャッシュレスサービスといえます。
ユーザー数も多く、頻繁にキャンペーンも実施しているため、キャンペーン利用による顧客増加も見込むことや、売上げアップを望むこともできるでしょう。
店舗の写真等で簡単に申し込みできますので、興味のある方はまずは審査をお願いしてみてはいかがでしょうか。(決済手数料以外はお金は発生しないので安心して申し込みできます。)
複数のQRコード決済に対応したいなら「Airペイ」+「PayPay」もおすすめ
複数のQRコード決済や、クレジットカード決済、電子マネーにも対応したい場合はAirペイの利用がおすすめです。
Airペイは50種類以上の決済に1つのサービスで対応できますし、決済手数料もほかのサービスに比べて低めに設定されています。
また、現在AirペイはiPadが無料になるキャンペーンも実施していますので、本来店舗側で用意する必要があるスマホなどの端末も含めて無料で利用開始できるのもおすすめできる点です。
ただしPayPayに関しては決済手数料が個別で申し込みするよりも高くなってしまいますので、PayPayの利用が多く想定される場合は、PayPayだけ個別に申し込みをし、直接申し込みをしたPayPayのQRコードを店舗で利用するのがおすすめです。
こうすることでPayPayは手数料を抑えつつも対応、その他の決済はAirペイで一気に対応。とすることができ、各種決済への対応だけでなく、売上や入金の管理も煩雑にならなくなります。
多くの決済に対応しつつも、最も利用されているQRコード決済である「PayPay」の手数料は抑えたいと考えている方は、PayPay+Airペイの導入を検討してみてください。
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