店舗にAirペイ(エアペイ)を導入する際に、気になるのが「決済手数料は高いのか」「毎月いくら引かれるのか」という点ではないでしょうか。
先に結論をお伝えすると、エアペイの通常のカード決済手数料は3.24%ですが、条件を満たす店舗は主要6ブランドで2.48%になります。月額固定費と振込手数料は0円なので、割引が適用されるかどうかで費用の評価は変わります。
一方、PayPayや交通系電子マネーの手数料は2.95%と表示されますが、こちらは税抜です。「カードより安い」と、そのまま比べないようにしましょう。
この記事では、店頭で使うエアペイの対応決済ごとの料金、2.48%の適用条件、導入時に必要な費用を整理します。売上額ごとの計算例も載せていますので、お店の負担を見積もる際に役立ててください。
※料金・サービス内容は2026年10月3日時点の情報です。オンライン決済は、この記事の店頭決済の料金一覧・割引対象には含めていません。
エアペイの決済手数料一覧|カード・電子マネー・QR決済
Airペイはリクルートが提供するキャッシュレス決済サービスです。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済をまとめて導入できますが、決済方法によって手数料率と消費税の扱いが異なります。まずは一覧で確認してみてください。
| 決済の種類 | 対応ブランド・サービス | 通常の決済手数料 | 2.48%への割引 |
|---|---|---|---|
| クレジットカード | Visa・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club・Discover | 3.24%(非課税) | 条件を満たし、審査を通過したブランドに適用 |
| クレジットカード | UnionPay(銀聯) | 3.24%(非課税) | 対象外 |
| 電子マネー | iD・QUICPay | 3.24%(非課税) | 対象外 |
| 交通系電子マネー | Kitaca・Suica・PASMO・TOICA・manaca・ICOCA・SUGOCA・nimoca・はやかけん | 2.95%(税抜)+消費税 | 対象外 |
| 電子マネー | 楽天Edy | 2.95%(税抜)+消費税 | 対象外 |
| QRコード決済 | PayPay・d払い・au PAY・楽天ペイ・J-Coin Pay・Smart Code | 2.95%(税抜)+消費税 | 対象外 |
| 海外系QRコード決済 | Alipay+・WeChat Pay・UnionPay(銀聯)QRコード | 2.95%(税抜)+消費税 | 対象外 |
| QRコード決済 | COIN+ | 0.99%(税抜)+消費税 | 対象外 |
UnionPayは、カード払いとQRコード払いで消費税の扱いが違います。また、Smart CodeやAlipay+は複数の決済サービスをまとめて扱う仕組みです。利用したいブランドが含まれるか、申し込み時に確認しましょう。
2.95%は税抜表示|税込の負担額まで確認する
カード・iD・QUICPayの手数料は非課税ですが、交通系電子マネー・楽天Edy・QRコード決済の手数料には消費税がかかります。消費税10%の場合、2.95%に税を加えた計算上の率は3.245%、COIN+の0.99%は1.089%です。
公式サイトでは、小数点以下第2位までの税込表示として、それぞれ3.24%・1.08%と案内されています。ただし、実際の費用を見積もるときは、税抜の手数料とその消費税を分けて計算するとわかりやすいです。
| 売上10万円に対する計算例 | 手数料本体 | 手数料の消費税 | 合計負担額 |
|---|---|---|---|
| 通常のカード決済(3.24%) | 3,240円 | なし | 3,240円 |
| 割引対象のカード決済(2.48%) | 2,480円 | なし | 2,480円 |
| 交通系電子マネー・楽天Edy・COIN+以外のQR決済(税抜2.95%) | 2,950円 | 295円 | 3,245円 |
| COIN+(税抜0.99%) | 990円 | 99円 | 1,089円 |
上の表は、それぞれの決済方法で売上10万円があった場合の計算例です。エアペイでは、各決済方法の売上合計に手数料率を掛け、小数点以下を切り捨てて計算します。実際の精算額は、入金明細で確認してください。
いろは比較するときは、税抜と非課税の数字をそのまま並べないのがポイントです。まず売上10万円あたり何円かかるかに置き換えると、違いがわかりやすいですよ。
Apple Payは利用する決済方法で手数料が決まる
Apple Payは、iPhoneなどに登録したカードや電子マネーを使うための仕組みです。独立した一律の手数料があるわけではなく、実際に受け付けるカード決済・iD・QUICPay・交通系電子マネーなどの料金区分で確認します。
たとえば「Apple Payで支払います」と言われても、Suicaを使う場合とiDを使う場合では消費税の扱いが変わります。料金の確認も、レジで選択する決済方法に合わせて考えましょう。
カード手数料2.48%は誰でも使える?適用条件を確認
通常の3.24%から2.48%に下がるのは、「決済手数料ディスカウントプログラム」が適用されたカード決済です。エアペイを申し込めば、すべての決済が自動的に2.48%になるわけではありません。
主要6ブランドが対象|年間決済額の条件はブランドごとに異なる
対象はVisa・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club・Discoverの6ブランドです。年間決済額については、以下の条件があります。
| 対象ブランド | 年間決済額に関する条件 |
|---|---|
| Visa | 直近1年間のVisa決済額が2,000万円以下 |
| Mastercard | 直近1年間のMastercard決済額が1,000万円以下 |
| JCB・American Express・Diners Club・Discover | 4ブランドの年間決済額の合計が1,000万円以下 |
この決済額には、同じ法人・個人が運営する複数店舗の売上と、エアペイ以外の端末を使った対象ブランドの決済額も含まれます。「この店舗のエアペイ売上だけ」で判断しないようにしてください。
上記は決済額の条件です。ほかにも事業者の規模・上場状況、対象外業種、店頭掲示などの条件があり、ブランドごとに審査されます。個人事業主でも対象になり得ますが、小規模な店舗だから必ず適用されるとは限りません。
QR決済や電子マネーは割引対象外|適用状況は管理画面で確認
銀聯カード、iD、QUICPay、交通系電子マネー、楽天Edy、QRコード決済、オンライン決済は、この2.48%の割引対象外です。カード売上が少なく、QR決済が中心のお店では、割引による節約額も小さくなります。
すでに利用中の店舗も申し込めます。割引の適用状況は管理画面の「契約情報」で確認でき、適用開始前の売上にさかのぼって割引されるものではありません。月の費用を計算する際は、審査結果と適用開始日を確認しましょう。
申請方法やブランド別の詳しい条件は、以下の記事にまとめています。


初期費用・月額費用・振込手数料は0円|別途かかる費用は?
エアペイは初期費用・月額固定費・振込手数料が0円です。ただし、店舗で決済できる環境を整える費用まで、すべて無料になるわけではありません。サービス料金と必要機器の費用を分けて見ておきましょう。


| 費用項目 | 料金・負担の目安 |
|---|---|
| サービスの初期費用 | 0円 |
| カードリーダー | 無償貸与 |
| 月額固定費 | 0円 |
| 売上の振込手数料 | 0円(ゆうちょ銀行は指定不可) |
| 決済手数料 | 決済方法と割引適用状況に応じて発生 |
| iPad・iPhone | 対応機種を用意する必要あり。新たに購入する場合は別途費用 |
| インターネット通信 | 利用する回線・契約に応じて別途費用 |
| レシートプリンター・用紙 | 紙の利用控えを発行する場合などに別途費用 |
| Airペイ ポイント | 別サービスとして費用が発生 |
カードリーダーは無償貸与|iPad・iPhoneは対応機種を用意する
現在は、Airペイ利用に必要なカードリーダーが無償貸与されます。以前の端末価格をそのまま初期費用に加える必要はありません。ただし、貸与品なので、自分で購入した機器と同じようには扱えません。
カードリーダーを使うAirペイには、対応するiPadまたはiPhoneが必要です。手持ちの機器を使えれば購入費を抑えられますが、機種とOSがサポート対象か先に確認しましょう。カードリーダーの電源アダプターは付属せず、アップデートにはWi-Fi環境も必要です。
iPadの貸与を含む導入プログラムは、対象業種や申込条件が設定されています。すべての店舗でiPadまで無料になると考えず、最新の対象条件を確認してください。キャンペーンの内容は以下の記事で解説しています。


プリンターやポイントサービスを追加する場合は予算を分ける
紙の利用控えを印刷したい場合は、Airペイに対応するプリンターが必要です。手持ちのプリンターが使えるとは限らないので、対応機種を確認してから購入しましょう。
また、Vポイント・dポイント・Pontaなどを扱う「Airペイ ポイント」は、決済サービスとは別の費用体系です。加盟金や月額利用料、付与したポイントに応じたシステム利用料などがあります。「エアペイの月額0円」にポイントサービスの料金も含まれる、という意味ではありません。
振込手数料は、指定可能な銀行なら0円です。ただし入金日程も資金繰りに関わるため、手数料とあわせて確認しておきたいところです。銀行・決済方法に応じた入金サイクルは、以下の記事をご覧ください。


エアペイの手数料は高い?売上額と他サービスで比較
「高いかどうか」は、最低料率だけでは判断できません。実際に適用される料率、カードとQR決済の割合、月額固定費を含めた合計で比較すると、お店に合うサービスを選びやすくなります。
カード売上が月10万・30万・100万円の場合の手数料
まず、月の売上がすべて割引対象のカード決済だった場合で、通常3.24%と割引後2.48%を比べてみます。
| 月の対象カード売上 | 通常3.24% | 割引後2.48% | 月の差額 |
|---|---|---|---|
| 10万円 | 3,240円 | 2,480円 | 760円 |
| 30万円 | 9,720円 | 7,440円 | 2,280円 |
| 100万円 | 32,400円 | 24,800円 | 7,600円 |
月100万円なら差額は7,600円で、同じ条件が12か月続けば年間91,200円です。ただし、決済額が各ブランドの上限を超える場合や、一部ブランドだけ割引が適用される場合は、この試算どおりにはなりません。
カード・QR・電子マネーが混ざる場合は、それぞれ計算する
お店の売上には、カードだけでなくPayPayやiDも含まれることがあります。月100万円のキャッシュレス売上が次の内訳だった場合を考えてみましょう。
| 売上の内訳 | 売上額 | 手数料・消費税を含む負担額 |
|---|---|---|
| 割引対象カード(2.48%) | 50万円 | 12,400円 |
| COIN+以外のQR決済(税抜2.95%) | 30万円 | 9,735円 |
| iD(3.24%) | 20万円 | 6,480円 |
| 合計 | 100万円 | 28,615円 |
この例では、売上全体に対する負担は約2.86%です。すべての売上を2.48%で計算した24,800円より、3,815円多くなります。実際の明細では決済方法ごとに精算されますが、導入前の概算でもカード・電子マネー・QRの売上を分けておくと、見積もりのずれを減らせます。



私なら、まず1か月分の決済方法別の売上を確認します。「お店でよく使われる決済」にいくらかかるかを見るほうが、最低手数料だけを比べるより判断しやすいですよ。
Squareとのカード手数料の差は小さい|通常料率なら比較したい
月額固定費0円のサービスとして、Squareも比較対象になります。主要6ブランドの対面カード決済について、条件をそろえると以下の違いがあります。
| 比較項目 | Airペイ | Square |
|---|---|---|
| 主要6ブランドの対面カード決済 | 通常3.24%/割引適用時2.48% | 対象事業者は2.5% |
| 低料率の主な条件 | ブランドごとの決済額・事業者条件と審査 | 年間キャッシュレス決済額3,000万円未満など |
| 基本の月額固定費 | 0円 | 0円 |
| 通常の銀行振込手数料 | 0円 | 0円 |
Squareの2.5%は、対象事業者が主要6ブランドで対面決済する場合の料率です。対象外の場合や、電子マネー・QR決済などは、同じ2.5%とは限りません。
カード売上100万円で比べると、Airペイの2.48%は24,800円、Squareの2.5%は25,000円で、差は月200円です。この差なら、対応決済や機器の費用、使いやすさも含めて選びたいところです。一方、Airペイが通常3.24%のままで、Squareの2.5%が適用されるなら、差は月7,400円に広がります。
さらに低い料率でも、固定費やブランド別の条件まで確認する
ステラパックには、条件付きで1.98%からの決済手数料となるプランもあります。ただし、すべての決済ブランドに同じ最低料率が適用されるわけではなく、端末の種類や月額費用も確認する必要があります。
たとえば据置型のstera packは、サービス利用料が1年目0円、2年目以降は原則月3,300円(税込)です。直近1年間の累計キャッシュレス売上が3,000万円以上の場合には無料となる条件もあります。Airペイと比較する際は、初年度と2年目以降を分けて試算しましょう。
料率だけを見て「こちらが必ず安い」と決めるより、利用するカードブランドの割合まで含めて比較するほうが確実です。Airペイとステラパックの違いは、以下の記事で詳しく解説しています。


エアペイの手数料・料金でよくある質問
最後に、エアペイの費用を確認する際に迷いやすい点を整理します。申込前の確認に使ってください。
- エアペイでPayPayを受け付けると、手数料はいくらですか?
-
Airペイ経由のPayPay決済は2.95%(税抜)で、手数料に消費税が加算されます。2.48%のカード手数料割引は対象外です。PayPayとの直接契約の料金とは分けて確認してください。
- カードのタッチ決済は、挿入して支払う場合より手数料が高いですか?
-
通常の店頭カード決済では、タッチ決済だから手数料が上がるわけではありません。利用するカードブランドとディスカウントプログラムの適用状況で料率を確認してください。
- 個人事業主でも2.48%の割引に申し込めますか?
-
個人事業主も対象になり得ます。ただし、事業者の条件やブランド別の決済額、業種などの要件を満たし、審査を通過する必要があります。
- すでにエアペイを利用しています。あとから割引を申し込めますか?
-
申し込めます。管理画面の「契約情報」から手続きを行い、ブランドごとの審査結果と適用状況を確認してください。割引適用前の決済にさかのぼって2.48%になるものではありません。
- 決済がない月も、月額費用はかかりますか?
-
Airペイの基本サービスは月額固定費0円です。決済がなければ決済手数料も発生しません。ただし、通信回線や別途契約したポイントサービスなどの費用は、それぞれの契約に応じて発生します。
- Airペイ タッチも2.48%の対象ですか?
-
対象ブランドについて条件を満たし、割引が適用されれば、Airペイ タッチも2.48%の対象になります。オンライン決済は、このディスカウントプログラムの対象外です。
- プリンターは必ず購入しなければいけませんか?
-
紙の利用控えを印刷する場合は、対応プリンターが必要です。必ず最初から購入するのではなく、お店で紙の控えを発行するか、手持ちの機種が対応しているかを確認して決めましょう。
エアペイは「適用料率」と「お店の決済内訳」で選ぼう
エアペイは、通常のカード手数料3.24%、条件を満たす主要6ブランドは2.48%で利用できるサービスです。月額固定費と振込手数料が0円なので、固定費を増やさず幅広いキャッシュレス決済に対応したい店舗では、検討しやすい選択肢になります。
ただし、QR決済や交通系電子マネーなどは2.48%の対象外で、手数料に消費税もかかります。導入前に割引の対象になるか、よく使われる決済は何か、iPadやプリンターの購入が必要かを確認すると、毎月の費用を具体的に見積もれます。
「手数料が高いか」という疑問には、お店の売上内訳で計算するのが一番わかりやすい答えになります。まずは今回の料金表を使って1か月分を試算し、納得できる費用か確認してみてください。
導入を検討する方は、Airペイの申込みフォームで利用条件を確認できます。


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