Airペイ(エアペイ)を導入する前や、ほかの決済サービスへ切り替えるときに、「解約金はかかる?」「無料で借りたiPadは返すの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。
Airペイは、通常の解約に対する解約手数料や、利用期間の短さだけを理由とする違約金はありません。ただし、貸与機器を返す送料は店舗負担です。機器の紛失・破損、無償貸与プログラムの条件違反などによって、別途費用が発生する場合があります。
解約は専用フォームから依頼できますが、申請後の取り下げや解約日の指定はできません。売上データの保存や返品対応を済ませてから申請することが大切です。
この記事では、Airペイの解約時にかかる費用、カードリーダー・iPadの返却ルール、手続きの流れを解説します。2026年4月以降に変わった、第6世代iPadの返却ルールも整理しています。
Airペイは解約金がかかる?返送料や機器代は別に考える
まず押さえておきたいのは、「解約そのものの費用」と「貸与品や利用条件に関する費用」は別だという点です。解約手数料が無料でも、すべての店舗が費用ゼロで利用を終了できるとは限りません。
| 費用の種類 | 解約時の取り扱い |
|---|---|
| 通常の解約手数料 | なし |
| 利用期間の短さだけを理由とする違約金 | なし |
| 貸与品の返送料 | 店舗負担 |
| 機器を返却できない場合 | 機器代金相当額や貸与にかかる諸経費相当額などが請求される可能性あり |
| 機器の破損・紛失など | 状態や契約に応じて修復・賠償などの対応が必要 |
| 無償貸与プログラムの条件違反 | 申込時の条件に応じてiPad端末相当額や諸経費相当額が請求される場合あり |
| 解約前に発生した決済手数料など | 解約によって免除されるわけではない |
契約期間の記載と、途中で解約できるかは別
Airペイ加盟店規約には、契約の有効期限を1年とし、自動更新する定めがあります。一方で、リクルート所定の方法で解約を申し出て、認められた場合に解約できることも定められています。
つまり、「1年契約と書かれているから、1年使わないと解約できない」というわけではありません。ただし、機器の返却や未精算の取引など、契約終了時に必要な対応は残ります。
いろは私なら、導入前に「途中でやめられるか」と「やめるときに返すもの」をセットで確認します。解約手数料が無料でも、貸与品まで自分のものになるわけではありません。
無料貸与のiPadは「一度決済すれば条件を満たす」とは限らない
iPadを無償貸与された場合は、申し込み時に適用されたプログラム・キャンペーンの条件を確認してください。
無償貸与の案内には、継続的なAirペイの利用を目的としてiPadを使用していることが確認できない場合や、契約に違反した場合に、端末相当額や諸経費相当額を請求する定めがあります。
「解約までに一度も決済していなければ請求される」という説明だけでは不十分です。貸与機器の初期設定、店頭掲示、求められた際に決済できる状態にしていることなども、プログラムの利用条件に関わります。
また、Airペイ タッチやオンライン決済だけの利用では、貸与iPadについて求められる「継続的なAirペイの利用実績」に含まれないと案内されています。
無料貸与の対象条件は時期やプログラムによって異なります。これから申し込む方は、現在の条件を以下の記事で確認してください。


Airペイの解約方法|申請前の準備から手続きまで
Airペイの解約は、Webの解約依頼専用フォームから申請します。電話で必ず本人確認を受ければ完了する、という一律の流れではなく、申請内容によって確認連絡や再申請を求められる場合があります。
解約前にデータ保存・未入金・返品対応を確認する
申請前に、次の項目を確認しておきましょう。特に売上データは、解約してから取り直そうとしても閲覧できなくなるため、先に保存する必要があります。
- 取引履歴・振込一覧など、必要なデータをCSVでダウンロードする
- 未入金の売上と振込先口座を確認する
- 取消・金額修正・返品対応が必要な取引を整理する
- ほかの決済サービスへ切り替える場合は、利用開始と動作確認を済ませる
- 貸与品と付属品の所在、回収キットを受け取る住所を確認する
Airペイを解約すると、申込内容・取引履歴・振込一覧などは閲覧できなくなります。再度申し込んでも、過去のデータは引き継がれません。オンライン決済も利用している場合は、そちらで必要な明細も保存しておきましょう。
解約前に受け付けた取引は、解約後も規約に従って精算されます。未入金がある場合は、最終的な振込金額・時期を確認し、入金を受ける口座をすぐに閉じないようにしてください。
また、サービスの解約と、お客様の取引を取り消すことは別です。返品や金額修正が残っている場合は、申請前に対応方法を確認しましょう。解約後の返品などは、店舗の責任と負担でお客様と個別に精算する扱いが規約に定められています。
AirIDに登録したメールアドレスで解約フォームを送信する
必要な準備を済ませたら、解約依頼専用フォームに入力します。申請は、AirIDに登録されたメールアドレスからのみ受け付けられます。
- 契約しているAirID・登録メールアドレスを確認する
- 解約依頼専用フォームを開く
- 担当者氏名、加盟店番号、店舗番号、店舗名、解約理由、回収キットの送付先などを入力する
- 注意事項を確認して送信する
- 確認連絡がある場合は対応し、解約処理後に貸与品を返却する
解約処理は、入力した店舗番号をもとに行われます。複数店舗を運営している場合は、解約する店舗を間違えないよう、店舗番号と店舗名を照合してから送信してください。
解約日は指定できず、申請後の取り下げもできない
Airペイは解約日の指定ができません。申請受付後、順次処理されます。公式案内では、解約を希望する日が未来日の場合は、その希望日を過ぎてから解約を依頼するよう説明されています。
例えば、月末の営業まで利用したい場合に、月の半ばに「月末解約」として予約することはできません。必要な決済を終え、データ保存などを済ませてから申請してください。
また、フォームから依頼した後は取り下げできません。審査中の場合は、審査完了後の解約処理となり、時間がかかることもあります。「申請から必ず2〜3日で終了する」と決めつけず、申請時の案内を確認しましょう。
解約フォームには、申請後にAirペイ アプリを利用しないことへの同意項目もあります。最後に決済したい日より前に申請しないことが大切です。
Airペイ タッチ・QR・AirIDはそれぞれ扱いが異なる
関連するサービスも利用している場合は、Airペイの解約だけで何が終了するのかを確認しておきましょう。
| サービス・アカウント | Airペイ解約時の扱い |
|---|---|
| Airペイ タッチ | Airペイと同時に解約 |
| Airペイ オンライン決済 | Airペイと同時に解約 |
| Airペイ QR | 原則、別途解約手続きが必要。「登録情報の変更に伴う解約」の場合はAirペイの申請をもって解約 |
| Airペイ ポイント | 解約を希望する場合は別途問い合わせが必要 |
| AirID | Airペイの解約とは別。ほかのAirサービスへの影響を確認してから削除を判断 |
AirIDを削除すると、そのAirIDで利用しているAir ビジネスツールズのサービスも利用できなくなり、紐付く情報が消去されます。Airレジなどを引き続き使う場合は、Airペイをやめることだけを理由にAirIDまで削除しないようにしましょう。
カードリーダー・iPadの返却ルールと送り方
Airペイから貸与された機器は、原則として解約後に返却します。ただし、すべてのiPadが返却対象ではありません。自分で購入した端末、貸与品、返却不要と案内されている機器を分けて確認してください。
返すものは本体だけでなくケーブル・電源アダプタ・箱も含む
公式に案内されている返却対象は、次のとおりです。
- 貸与されたカードリーダー
- カードリーダー充電用の付属ケーブル
- 貸与されたiPad
- iPadの付属USBケーブル・電源アダプタ
- 貸与端末が梱包されていた箱
機種によって付属品は異なるため、回収キットに同封された書面も確認してください。自分で購入して用意したiPad・iPhoneやプリンターは、リクルートからの貸与品ではないので返却対象ではありません。
貸与された第6世代iPadは2026年4月以降、返却不要
リクルートから貸与された第6世代のiPadは、2026年4月以降、サポート終了に伴い返却対象外となっています。そのまま手元で使えると案内されています。
これは「貸与されたiPadなら、どの世代でも返却しなくてよい」という意味ではありません。第6世代以外は、通常の返却ルールに沿って確認してください。世代がわからない場合は、iPadの設定にあるモデル情報を確認し、判断できなければヘルプデスクへ問い合わせましょう。
また、貸与されたiPad・カードリーダーの端末代金相当額と、貸与にかかる諸経費相当額をすでに支払済みの場合も、公式には返却不要と案内されています。有料で追加した機器などの扱いが不明な場合は、支払い内容と契約をもとに確認してください。
回収キットが届いたら初期化・梱包して元払いで返送する
解約処理が完了すると、フォームに入力した送付先へ回収キットが届きます。キットには書面、元払い伝票、返却用の梱包材が入っています。
- 回収キットの書面で、返却対象と手順を確認する
- 返却するiPadの必要なデータを保存し、案内に沿って初期化する
- 元払い伝票の依頼主欄に加盟店情報を記入する
- 本体・付属品をそろえ、破損しないように梱包する
- 案内された配送業者へ引き渡し、送り状の控えを保管する
返却時の送料は店舗負担です。金額は荷物のサイズや発送地域などによって変わるため、一律1,000円とは限りません。着払いで送らず、回収キットの案内に従って発送しましょう。
箱を紛失している場合は、別の箱を用意して返却できます。精密機器なので、緩衝材などで保護し、輸送中に動かないように梱包してください。



返却する前に、本体と付属品の写真を撮り、送り状の控えも残しておくと確認しやすくなります。閉店後に返す場合は、回収キットを受け取れる住所も忘れずに確認しましょう。
故障・紛失している場合は、そのまま放置せず相談する
機器をなくしたり、破損させたりした場合は、ヘルプデスクへ状況を伝えてください。返却できない場合、カードリーダー代金やiPad端末相当額、貸与にかかる諸経費相当額などが請求される可能性があります。
破損や故障がある場合も、費用が必ず同じになるわけではありません。機器の状態や契約に応じた修復・賠償などの案内を確認しましょう。以前のiPad価格やカードリーダー価格を、そのまま請求額として当てはめることはできません。
返却対象のiPadを初期化できない場合は、回収キットの手順やAppleの初期化手順を確認し、それでも進められなければ問い合わせてください。
Airペイの解約についてよくある質問
ここでは、解約前に迷いやすい点を整理します。申し込み時期や貸与条件によって扱いが異なる項目は、自分の契約に合わせて確認しましょう。
- Airペイは解約せずに使わないままでも大丈夫ですか?
-
月額固定費が無料でも、長期間使わずに放置してよいとは限りません。加盟店規約には6か月以上利用がない場合の利用停止・契約解除の定めがあり、貸与iPadには継続利用などの条件もあります。今後使う予定がない場合は、貸与条件を確認して解約を検討しましょう。
- Airペイを解約したら未入金の売上はどうなりますか?
-
解約前に受け付けた取引は、解約後も規約に従って精算されます。申請前に取引履歴と振込一覧を保存し、最終入金の金額・時期を確認してください。取消や未精算などがある場合は、ヘルプデスクに確認し、振込先口座をすぐに閉じないようにしましょう。
- カードリーダーやiPadはいつまでに返せばよいですか?
-
回収キットに同封された書面や個別の案内に従って返却してください。一律の日数を自己判断で当てはめず、機器や付属品をそろえて速やかに対応しましょう。返却が難しい事情がある場合は、放置せずヘルプデスクへ相談してください。
- 無料で借りたiPadは解約後も使えますか?
-
原則として返却が必要ですが、リクルートから貸与された第6世代iPadは、2026年4月以降、返却対象外となっており手元で使えます。端末代金相当額と貸与にかかる諸経費相当額をすでに支払済みの場合も返却不要と案内されています。それ以外の機器は契約・返却案内を確認してください。
- Airペイの解約を申請した後にキャンセルできますか?
-
公式案内では、解約フォームから依頼した後の取り下げはできません。解約日の指定もできないため、必要な決済・データ保存・切り替え準備を終えてから申請してください。
- Airペイを解約するとAirレジも使えなくなりますか?
-
Airペイの解約とAirIDの削除は別の手続きです。Airペイだけを解約することと、Airレジを含むAirサービスのアカウントを削除することを混同しないようにしてください。AirIDを削除すると、そのAirIDで利用するほかのサービスも利用できなくなります。
- 解約後に再申し込みすれば無料キャンペーンを使えますか?
-
以前に加盟していた店舗の解約後の再申し込みは、基本的に無料プログラムの対象外と案内されています。また、以前の取引データも引き継がれません。再申し込みで新規特典が使えることを前提に解約しないようにしましょう。
Airペイの解約はデータ保存と返却対象の確認を済ませてから
Airペイは通常の解約に対する手数料や、利用期間の短さだけを理由とする違約金はありません。ただし、貸与品の返送料や、機器の紛失・破損、無償貸与の条件違反に関する費用は別です。
申請後は取り下げができず、解約日も指定できません。必要な決済を終え、売上データを保存し、未入金や返品対応を確認してから解約フォームを送信しましょう。
貸与品は回収キットの案内に沿って返却します。第6世代iPadなど、返却不要と案内されている機器もあるので、自分の端末の世代と契約内容を確認してください。
これから導入するか迷っていて、解約条件とあわせて実際の使い勝手も知りたい方は、利用者の口コミを整理した記事をご覧ください。


解約時の条件まで理解してから申し込むと、導入後の判断もしやすくなります。無料貸与を利用する場合は、返却ルールだけでなく利用条件も確認したうえで検討しましょう。


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