キャッシュレス決済を導入するときには「入金サイクル」は重要な要素です。
入金サイクルを気にしないでキャッシュレス決済を導入した結果、売上はあるのに手元にお金がなく、仕入れができなかったり、人件費が支払えない、最悪の場合は黒字倒産という可能性も十分にありえます。
この記事では入金サイクルとはなにかを改めて確認しつつ、入金サイクルを重視してキャッシュレス決済を選ぶ場合におすすめのサービスを紹介します。
結論、入気サイクルが早い決済代行会社を利用するのがおすすめです。
入金サイクルとは?
入金サイクルとは、お店などでキャッシュレス決済をしてから指定の口座に振込がされるまでにかかる日数や入金頻度のことを指します。
現金の決済であれば商品の売上と同時に入金がありますが、キャッシュレス決済の場合は同時に入金はありません。
仮に「入金サイクルが1回、月末締め、翌月10日に入金」という入金サイクルの条件であれば、4月分の売上は5月10日に入金されることになります。
この入金サイクルはクレジットカード会社、電子マネーの会社、QRコード決済サービスの会社ごとに異なっており、はやいものであれば翌日、遅いものであれば月に1回など回数が異なっています。
入金サイクルが重要な理由
現金で取引をしている際には売上と同時に入金されるため、黒字で経営を続けていれば倒産することはありません。
しかし入金日が遅れることで「黒字倒産」の可能性が発生します。
東京商工リサーチが行った調査によると、2020年に倒産した7,773社のうち46.3%と約半数が黒字倒産となっており、決して珍しいものではありません。
むしろ、せっかく売上が立っているにもかかわらず、手元にお金がないため新たな仕入れができなくなったり、家賃などの経費が払えなくなってしまうために起こる黒字倒産は中小規模の店舗にはよく見られます。
そのため、キャッシュレス決済に対応する場合は、
✓どの程度の頻度で入金されるのか
✓いつ入金されるのか
を確認し、店舗の資金繰りを考える必要があるといえます。
入金サイクルは店舗運営への影響が非常に大きい要素ですので、なるべく早い回収ができるもの、つまり入金サイクルが早いサービスを契約することが、キャッシュレス決済サービスを選ぶ上では重要です。
入金サイクルの早さで選ぶキャッシュレス決済
ここからは入金サイクルを重視する場合におすすめのキャッシュレス決済サービスを紹介します。
下記2つのサービスは翌日入金に対応したキャッシュレス決済サービスです。
サービス名 | Square | 楽天ペイ |
---|---|---|
入金サイクル | 翌日振込み (手数料無料) | 翌日 (楽天銀行のみ) |
公式サイト | https://squareup.com/jp/ja | https://pay.rakuten.co.jp/business/ |
それぞれ特徴を詳しく紹介します。
スクエア
サービス名 | Square |
---|---|
クレジットカード対応 | 6ブランド |
電子マネー対応 | なし |
QRコード決済対応 | PayPay |
決済手数料 | 3.25%~3.95% |
入金サイクル | 翌日振込み (手数料無料) |
導入までの日数 | 最短当日 |
導入費用 | 決済端末料金のみ |
月額費用 | 0円 |
決済端末 | 3種類から選べる |
解説ページ | 詳細を見る |
公式サイト | https://squareup.com/jp/ja |
スクエアがおすすめの方
✓入金サイクルの早さを重視したい方
✓なるべく早くキャッシュレス決済を導入したい方
✓月額利用料無料のサービスを利用したい方
✓好きな銀行を利用したい方
スクエアは月額利用料を無料で利用でき、翌営業日入金に対応、最短当日に審査が完了するキャッシュレス決済端末です。
他のどのキャッシュレス決済端末よりも早く導入でき、入金サイクルも最速ですので、「早さ」を重視する方におすすめのサービスと言えます。
対応決済数は少し少ないですが、主要決済サービスには対応していますので、決して使いづらいということはありません。
導入前にスクエアの評判を確認したい方は以下の記事を参考にしてください。当サイトで独自に取得したアンケートデータなどをまとめています。
楽天ペイ
サービス名 | 楽天ペイ |
---|---|
クレジットカード対応 | 6ブランド |
電子マネー対応 | 交通系電子マネー ApplePay QuicPay、iD WAON、Edyなど |
QRコード決済対応 | 楽天Pay、au PAY AliPay、WeChatPay など |
決済手数料 | 3.24%~ →キャンペーンで割引 |
入金サイクル | 翌日 (楽天銀行のみ) |
導入までの日数 | 1ヶ月程度 |
導入費用 | 決済端末料金のみ →キャンペーンで0円 |
月額費用 | 0円 |
決済端末 | カードリーダー |
公式サイト | https://pay.rakuten.co.jp/business/ |
楽天ペイがおすすめの方
✓入金サイクルの早さを重視したい方
✓なるべく早くキャッシュレス決済を導入したい方
✓月額利用料無料のサービスを利用したい方
楽天ペイはその名の通り楽天グループが提供するキャッシュレス決済端末です。
楽天ペイという名前ですので、QRコード決済にしか対応していないように勘違いされることもありますが、クレジットカード、電子マネーにも対応しています。またインバウンドにも対応できるようにアジア各国で利用されているスマホ決済にも対応ができます。
そんな楽天ペイの大きな魅力は翌日入金に対応していることです。毎日、前日分の売上が入金されますので資金面ので心配が少なくなります。
楽天銀行以外は翌日入金に対応できないものの、楽天銀行はオンラインでも使いやすい銀行ですので、この機会に口座を開設するのもおすすめです。
同じ翌日入金に対応したスクエアと比較すると、楽天ペイの方が決済手数料が多少安いのも特徴です。
スクエアと楽天ペイで迷った場合は以下で選ぶのがおすすめです。
サービス名 | Square | 楽天ペイ |
---|---|---|
おすすめの方 | ・なるべく早くキャッシュレス決済を導入したい方 ・都市銀行など普段使っている銀行口座を指定したい方 | ・少しでも安い決済手数料で利用したい方 ・1ヶ月程度導入までに時間がかかっても大丈夫な方 |
公式サイト | https://squareup.com/jp/ja | https://pay.rakuten.co.jp/business/ |
参考:有名キャッシュレスサービスの入金サイクル
おすすめのキャッシュレス決済サービスではスクエアと楽天ペイを紹介しましたが、他のキャッシュレス決済の入金サイクルと比較したい場合もある方も多いと思います。
そこで、ここでは有名なキャッシュレス決済の入金サイクルを紹介します。
PayPayは月に1回
QRコード決済の中でも最も利用者数の多いPayPayの入金サイクルは月に1回です。
しかしながら早期入金サービスに対応しており、PayPay銀行を指定する場合は格安の振込手数料で入金できます。
au PAYは3つ入金サイクルから選択
auPAYの入金サイクルは、月1回、月2回、最短翌々営業日から選ぶことができます。
どの銀行を選んでも振込手数料が無料なので、入金サイクルで比べればPayPayよりも優れいていると言えます。
Airペイは月に6回
キャッシュレス決済サービスの中で知名度も人気も高いAirペイは、三井住友銀行またはみずほ銀行を指定した場合は月に6回の入金サイクルとなります。
本記事で紹介してスクエアや楽天ペイと比べると入金サイクルは遅いものの、週に1回以上入金があると思えば少なくはありません。
エアペイの方が対応決済数が豊富、決済手数料が安いといった特徴もありますので、対応決済を重視したい方はエアペイを検討するのもおすすめです。
キャッシュレス導入時に入金サイクルの確認は必須!
キャッシュレス決済は売上と同時に入金されるわけではないので、どのくらいのペースで入金されるのかが示される「入金サイクル」の確認は必須といえます。
また入金サイクルは早いほど使いやすいものともいえますので、各キャッシュレスサービスを比較するときには、入金サイクルを確認し、なるべく早いもの、またはサイクルとして不安にならないものを選ぶようにしてください。
↓翌日入金で選ぶならこちらがおすすめ!↓
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